我が家は猫だけでなく、犬も飼っています。
猫たちより先にmoimoiと出会い家族になった、「くん」 メス14歳です。
保健所に行くところを保護
くんと出会ったのは、近所のスーパーの隣にあるペットショップでした。
買い物後の空いた時間にふらっと立ち寄ってみると、値札のところに「無料」「里親さん募集」と書いてある1匹のダックスフントと出会います。
元気が無いような様子で、店員の回答も不明瞭だった。
他のワンちゃん達は、値段がついて小綺麗にされて販売されているのに、なんでこの子だけガリガリに痩せているんだろう?あばら骨も浮いているし、なぜ怖がるように丸まっているんだろう…?
と、疑問に思った私は、思い切って店員さんにこの子について聞いてみる事にしました。
店員さんから返ってきた答えは、
こんな回答だったと思いますが、とても理解できませんでした。
「このペットショップが保護したのですか?」と聞くと、詳しくは分からないとかなんとか…。
不明瞭な説明が始まり、私の中でこのペットショップに対して不信感がこみ上げてきました。
話を要約すると、繁殖用としてブリーダーさんに飼育されていたが、2回程出産をした後、これ以上飼っても子犬が産めないので保健所で殺処分される。という事です。
ゲージの外から触れると、とても心配そうにプルプル震えていました。
準備をして、明日朝一でお迎えに来ます!
一瞬で決心はついていました。
「明日の朝一でお迎えに来ますので、宜しくお願いします。」と声をかけて、自宅に帰った私は、くんをお迎えするためのグッズをその日の内に購入して帰宅。
帰ってきた夫に説明。次の日にお迎えに行ったのでした。
翌日、自宅に連れて帰ったら
翌日、約束通りに朝一でお迎え完了。
自宅に連れて帰って、環境の変化に少しずつ慣れてもらうために、サポートする日々が過ぎました。
くんの様子から大体置かれていた環境が推察出来たのですが、次のような様子でした。
怖がってゲージから出てこれない
声をかけると尻尾は振ってくれるのですが、ゲージの外に出ることに強い恐怖を感じているようでした。
もしかすると、ずっと狭いゲージの中に入れられていたので、ゲージより外の世界を知らなかったのかもしれません。
トイレのしつけが出来ていない・餌を与えられていなかった
しつけもされていないようでした。
これは辛抱強く覚えていってもらうしかないので、特に問題はないのですが、トイレの片づけをしようとすると、盗られまいと必死の形相でうなり声をあげるのです。
見るからに激やせしている状態なので、もしかすると餌も十分にあたえてもらえずに、何とか空腹感を誤魔化して生きてきたのかもしれません。
普段はとってもおとなしい性格で、噛んだりすることはないです。どちらかというと怖がりさんなので、私の考えは間違いないと確信しました。
声が出せない(しゃがれ声)声帯が切除されていた
本当におとなしい子だったので、何だか鳴かないなぁ。としか思っていなかったのですが、くんが家の環境に慣れてきた半月後くらいに、発覚した事がありました。
餌をあげようと準備をしている時に、尻尾をはちきれんばかりに振って喜び、「ワン!」と吠えたのですが、
その声が、おじさんの咳払いのような声だったので、腰を抜かすくらいビックリしました!
「風邪ひいてるの?!すぐに病院へ行こう!」
ということで、病院に連れて行ったところ、衝撃の事実が判明。
「この子、声帯切除の手術をされていますね…。」
え?!
ブリーダーさんやペットショップでたまに見られるのですが、
複数の犬を飼育している中で、鳴き声がしないように声帯を切除する手術を行う事があると聞いています。
くんちゃんはそのパターンかと思われます。
そんな事があるんですか?それって悪質なブリーダーやペットショップが行っている…との認識で良いのでしょうか?普通はまかり通ってはいけない話ですよね?
はい。通常は病気でもない部分を切除するわけですので、動物の事を考える獣医師は行いません。ですが…残念な事ですが、くんちゃんは、声帯切除の手術がされているという事で間違いないようです。
今回、家族に迎えられた経緯や、伺ったお話を考えますと、ブリーダーさんとペットショップですが、私の個人的な意見として、あまり信頼が持てないという事はお伝えさせていただきます。
やっぱり…。
半年前にブリーダーさんからペットショップに来ているなら、もう少し健康的な体格をしていてもおかしくないのに、ガリガリだったことや、説明が不明瞭であったこと、引き取る前までに声帯の事を一言も言わなかった事…全て繋がりました。
その後どうなった?
声帯は徐々に復活して、声も出るようになるかもしれないと聞いていましたが、今では大きな声が出るようになりましたよ!
長生きしてもらうために、避妊手術も行いました。
外出も少しずつ慣れていって、自宅から100メートルくらいの範囲であればお散歩も出来るようになっています!
余談ですが、あのペットショップは、くんを引き取ってから半年程たった後に閉店となりました。
今年で14歳になりましたが、まだまだ元気に走り回って毎日を過ごしています!