捨て猫を見かけたことがありますか?
うちにいる猫の内、4匹中3匹が捨て猫でした。
捨て猫を見かける時、すべてが同じ状況ではありません。
生後どのくらいなのか、親猫がそばにいるのかなど、色々なケースがあると考えられます。
病気・怪我はしていないか、懐いてくるのか、逃げるのか…。
そもそも家で飼うことが出来るのか?というところも大きいですよね。
まずは猫の命を優先する
まずは保護出来るのか…というところもありますが、捨て猫を見かけたら状況を観察しましょう。
親猫がそばにいる場合は安易に子猫だけ保護するわけにはいきませんし、その他の子猫もいる可能性があります。
ですが一番大事なのは、目の前にいる子が、息も絶えそうな状況と判断できた時、まずは「命を救う」行動をしてほしいのです。
保護できそうな状況であれば保護してあげて、病院へ連れて行ってあげてください。
「親猫がいるなら離さない方がいい」「うちは飼えないから…」と、ためらう理由が沢山あるのは分かります。
まずは「命が大事」です。
多くの動物を保護している団体もこのような場合は、先に子猫を保護をして親猫も後に保護するケースもあります。
病院へ連れて行ったからといって、保護した方が絶対に飼わなければいけないわけでもありません。
病院や保護団体にて里親募集をかけてくれたり、協力してくれる所もたくさんあります。
保護が出来たら病院へ連れて行こう
保護猫ちゃんは多くの寄生虫や病原体が潜んでるケースが多くあります。
現在すでに飼っているペットがいる方は、病院のOKが出てから顔合わせしましょう。
目視で確認出来るケースが「猫回虫」
猫回虫の体長は4㎝~10㎝程。
おしりから「こんにちは!!」と顔を出している場合や、トイレ砂に混じって動いていることもあります。
人にも害がある、「ノミ・マダニ」
マダニは大きいので分かりやすいのですが、ノミは1匹見つけたら、50匹はいると思ってください。
ぱっと見ですごく大量に発見出来る場合は…。もう想像もしたくないですね…。
しかもノミの跳躍力を侮ってはいけません。
「体長の150倍の跳躍力」ですので、体長5㎜のノミの跳躍力は750㎜(75cm)です。
人間にも害があるのでペットがいる家庭に保護猫を迎える場合は、洋服に付着する可能性が大いにあるため着替えが必須です。
猫同士のケンカ等で感染する「猫エイズ」
「FIV」(猫エイズウイルス感染症)の検査は行いましょう。
FIVは一度かかると完治することはありませんが、人間のHIVと同じく治療によって症状を抑え、長生きしてもらうことは十分に可能です。
ですが多頭飼いとなると注意点が沢山でてきますので、まずは陽性・陰性の検査はしておきましょうね。
番外編 マンソン裂頭条虫
うちの四男の「とら」ですが、3歳の時に釣り場(海)で保護しましたが、大怪我もしていたので病院へ連れて行ったところ、「マンソン裂頭条虫」という卵が見つかったのです。
食べ物なくておなかが空きすぎて、蛇でもカエルでも食べてたんでしょうね…。
卵を口にしてしまうと感染しますが、基本的にはカエルや蛇を食べないと感染しないので、虫下しを飲んでさっさとやっつけてしまいました。
お金はかかります
これは私の一個人としての考え方です。
最初に書いたとおり「飼えないなら保護するな」という意見もあるでしょうし、もちろん病院だって無料ではありません。
里親様が無事見つかって引き渡しをする際に、少しばかりのご負担をしていただく事もあるかと思いますが、やはり、保護された方の負担は大きいかと思います。
ですが猫の寿命は10歳~16歳程。
それを考えると、人間よりも随分と駆け足で生き抜いていく猫達に、1匹でも多く幸せな時間を過ごしてもらいたいと思うのです。