猫伝染性腹膜炎(FIP)とは?生後12か月までの子猫は高熱に要注意

猫伝染性腹膜炎(FIP)をご存知でしょうか?

お恥ずかしながら、私は今回子猫の「シオ」を病院に連れていくまで聞いたことがありませんでした。

猫伝染性腹膜炎(以下FIPとします)とは、ウイルスが体の中で突然変異してしまい、内臓不全や神経症状、嘔吐、下痢、腹水や胸水が溜まるなどし、予後は悪くほとんどの場合が死に至る病気となります。

話を聞くだけで恐ろしい病気ということが分かりますね…。

今回シオを受診させた理由ですが、我が家にやってきた頃から何となく「体が熱いな…。熱がある?」と感じていたからです。

病院には熱っぽさを相談していましたが、元気や食欲もあることや、鼻水や目やにもなく元気に遊んでいたので様子見をしている状況でした。

ですが、ある日のことです。

抱っこした時にあまりにも「熱ッ!!(‘Д’)」と感じたので、検温した結果「40.9℃」…。

再度受診してみたところ、信頼できるかかりつけの獣医さんからある可能性のお話を伺いました。

それが「FIP」です。

 

現時点ではシオはFIPになったわけではなく、獣医師から「こういった病気もあります」という説明を受けた様子見の段階です。(高熱が続いているため)

このブログではなるべく分かりやすく、獣医師から説明を受けたお話をご紹介していこうと思います!

シオのご紹介は以下の記事で詳しく書いています♪

子猫「しお」が家族になった!シャム猫のポイントカラーについて調べた結果
ブログでのご紹介が遅れましたが、我が家に5匹目の猫ちゃんがきました(^^)/ シャム猫の特徴ともいえる「ポイントカラー」の子猫ちゃんで、出会った瞬間にイメージしたものが… 塩豆大福!(^^) よってお名前を...

 

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FIPって何?どんな病気?

病気の猫

マツキヨさんによるイラストACからのイラスト 

冒頭で書いた通り、FIPの症状は以下となります。

 

・嘔吐・下痢・腹水・胸水・食欲不振・体重減少・高熱・神経障害

初期は高熱や食欲不振から始まりますが、多臓器不全を起こしてしまい予後が悪い病気となります。

「治療により症状が緩和されても必ず再発する」と言われており、生後12か月未満の子猫がFIPになった場合は治療をしても数カ月もせずに亡くなると言われています。

 

かかりつけ獣医師による話では、最近FIPの子猫ちゃんを診たようですが、前日まで元気に走り回って遊んでいたのに突然症状が出て次の日に亡くなってしまったそうです。

また、FIPは猫腸コロナウイルスが突然体の中で変異することで起きる病気です。

そのため、FIP自体は「他の猫ちゃんにうつる」ということは無いのですが、前段階の「猫腸コロナウイルス」は、猫同士のグルーミングトイレ環境から同居猫ちゃんにうつってしまう可能性があります。

 

猫腸コロナウイルスは怖がらなくても良い!

FIPの元となる「猫腸コロナウイルス」は、驚くことに結構な確率で猫ちゃんが持っているウイルスとなります。

 

え!!ということは猫腸コロナウイルスは自覚症状がないのですか?

 

そうですね。猫腸コロナウイルスを持っていても、軽い腸炎で治ってしまったり、無自覚のまま治っていることも多いですよ。

 

実は野良猫だけでなく、ブリーダーさんが育てている猫ちゃんたちがみんな猫腸ウイルスを持っていることもあるくらい、罹っている猫ちゃんは多いんです。

 

なるほど…。それでは猫腸コロナウイルスがFIPに変化しないように祈るしかないのですね…。

 

極論で言えばそうなりますね…。

FIPは致死率99%とも言われています。

生存率も限りなくゼロに近く、治療法も確立されていないと聞けば怖い気持ちでいっぱいです…。

ですが、他に何か出来ることはないかと思い、その旨を獣医師に相談しました。

 

FIPにならないための予防法や前兆について

トラとシオ

トラとシオ

「FIPになる猫ちゃんの多くが血液中のたんぱく質が多くなる」

こういったことから、シオも血液検査でたんぱく質の量を調べてもらう事にしました。

結果は平均値( ;∀;)

ひとまず安心しましたが、高熱が続く理由が不明な以上、様子見はかかせない状況ですが…。

子猫は体温調節が十分にできないため暑いのに毛布にもぐりこんでしまい、熱中症になってしまう子猫ちゃんも多いので、自宅環境も見直さないといけません。

現在、獣医師協会でも「FIPが遺伝する病気なのではないか?」という研究が行われているそうですが、確定した情報は未だにないということです。

今できる予防方法は以下となります。

 

・ストレスの緩和(多頭飼いの方は注意)

・室内飼いをして外に出さない

特に多頭飼いの猫ちゃんは、自分のテリトリー(落ち着ける場所)がないとストレスがかかります。

我が家の猫たちも、「ひじき→ソファーの上」「まる→吹き抜けの手すり」「てん→二階の寝室」「とら→自分専用のベッド」など自分だけの心休まる場所があります。

新しい家族を迎えた時、そのテリトリーにズカズカと足を踏み入れてしまいがちなので、飼い主さんが「この子の場所」と意識することが大切です。

また、新しい子が来ると先住猫ちゃんへのスキンシップが無意識におろそかになりがちなので、あえて先住猫ちゃんを意識して可愛がることも大事ですね。

我が家もシオで5匹目の猫ちゃんになったので、ストレス緩和のために、そろそろキャットタワーを購入しようかと考えています。

 

アイリスオーヤマさんのキャットタワーは120cmの低めのタイプがあるので、子猫のシオにも安全に遊べそうです(*´ω`)

高いところからの落下は怖いので、こちらの商品を購入する予定です♪

 

まとめ ストレスを軽減して室内環境を見直しましょう!

テン、トラ、シオでお昼寝

テン、トラ、シオでお昼寝

ストレスって目には見えない分だけ、どこまで配慮すればよいのか分かりにくいですよね…。

いざ何かの病気になったときに、獣医師から「ストレスが原因です」と言われると、どうしても飼い主さんは後悔の念にかられることと思います。

出来るだけ、猫ちゃんがのびのびと過ごせて病気にならないように、私もいろいろと室内環境を見直していこうかと思います!

今回は、FIPのご説明をしましたが、記事を書くにあたって「アイリスオーヤマ」さんの公式直販サイトをチェックしてみました。

アイリスオーヤマさんでは、トイレからゲージ、おもちゃやキャットタワーなど、多種多様なペットグッズを低価格で選べるので、猫ちゃんを飼われている方は一度チェックしてみてくださいね♪

 

アイリスプラザ