お家で飼われている猫ちゃんが脱走してしまった時、飼い主は慌ててしまうと思います。
まずは落ち着いて、猫の習性なども含めて対処することや、私の経験談が参考になればと思い記事にしました。
猫が逃げてしまった時、どんな行動に出るのか
完全室内飼いをしていると、猫が逃げてしまったことに気付いた時、本当に顔面蒼白になりますよね。
車通りが多かったり、水路があったり、他の猫と喧嘩しないか等、心配な事がたくさんあります。
その子の性格による行動も大きいですが、一般的に多くみられる猫の行動・習性について知ることが、無事におうちに帰ってくる一番の近道となります。
猫は逃げてからどんな行動に出るのか
猫の脱走は経験値によっても、行動が変わってきます。
初めての脱走であれば、自分が知らない場所がたくさんあり、外への興味はあるけれど恐怖心もあるため、なかなか遠くまで行きにくいのです。
初めての脱走
初めての脱走の時、自宅から半径500m以上行くことはありません。
他の野良猫の縄張りなどもあるため、遠くに行くことは考えられませんし、大きい道路を渡ったり、水場を超えるような事もしません。
ほとんどが、自宅の周りにこっそりと隠れている事が多いのです。自宅の敷地内の植え込みや、草陰、車の下に潜り込んでいたりします。
うちの猫は完全室内飼いをしていますが、5・6回の脱走経験がある猫がいます。初めての脱走の時は、敷地内の物陰に30分ほどじっとして固まっていたところを捕獲しました。
2回目以降の脱走
猫も2回目、3回目と経験を積んでくると、「少し遠くまで行ってみよう!」と行動するようになります。
前回発見した捜索範囲から、脱走回数を重ねるたびに500mずつ広げていくと良いという所感です。
うちの猫も、大体この辺りで発見されます。
捜索の際に持っていくと良いもの
捜索が明るい時間であればよいのですが、夜になり暗くなってくると猫の姿を見つけることが難しくなってきます。
また、草の中や隅っこに隠れている可能性が高くなります。そのため、夜間の捜索の際は以下の物を準備する事をおすすめします。
どのように探せばよいのか
基本的にはいつも呼んでいるように、声をかけながら捜索します。
合わせて、先ほど持っていくもので紹介した、餌・おやつのビニールをシャカシャカすると、鳴いて居場所がわかる事があります。
家族が呼んでも返事をしない場合ですが、ご家族の中で「猫が一番好きな人」が声をかけ続けると、返事をしてくれたり、姿を表してくれる可能性が高くなりますよ!
初日で見つからない時は、逃げた場所を少し開けておく
過去の経験から、どれだけ探しても発見できない事がありました。
そんな時は、心配な気持ちをぐっと堪え、猫が逃げたドア・窓を少し開けておきましょう。そうすると、お散歩気分が抜けた頃に帰ってきていることがあります。
現在うちの猫は、脱走の経験値から探しても見つからない事が多いので、逃げた場所のカギをかけずにいます。そうすると、勝手にドアを開けて帰ってきています。
ドアを自分で開けられるかは猫にもよるので、最初のうちは少し開けておくことをお勧めします。
それでも見つからない・帰ってこない場合
2日、3日と猫が見つからない、帰ってこない場合、いろんなことが考えられます。
最悪の場合は考えないでくださいね。「必ず帰ってくる」と希望をもって、周りの協力を受けましょう。
最寄りの動物病院へ相談
ポスター等、写真入りのチラシを作成して、病院へ貼ってもらったりすることで、保護されていなくても、目撃情報を得られる可能性があります。
「こんなところで似た猫を見ました」という些細な情報も、大変有効になると思うので、猫の特徴や、名前、飼い主さんの連絡先を必ず書いておきましょう。
警察署・動物愛護センター・保健所
行方が分からなくなった日付や、猫の情報を伝えましょう。
もしかするとすでに保護されている可能性もあります。また、届けを出すことで、万が一、野良猫として保護されてしまった時も、飼い主さんに連絡があるので安心できますよ。
ネット情報をうまく使いましょう
今の時代は、SNSで情報の拡散ができます。普段使っているSNSで猫が行方不明になったことを拡散しましょう。
その時の注意点として、すぐに連絡を取りたい気持ちはわかりますが、絶対に連絡先などは直接投稿しないように気をつけてくださいね。
病院等のチラシ等とは異なり、世界中の不特定多数の人が目にしますので、いたずら目的で悪用される場合があり、危険です。
Twitterであればダイレクトメッセージだったり、SNSによって連絡手段はあるかと思います。うまく機能を使って直接連絡先を投稿しないようにしましょうね。
最後まであきらめない
猫の帰巣本能は犬ほどないと考えられていますが、こればかりは状況によりけりだと思います。
飼い主に出来る事として、首輪に名前を付けておく、マイクロチップ(体内埋め込み)を検討する、出入りの際に気をつけたり、脱走防止対策をする…等いろいろあります。
まずは落ち着いて、飼い主として今できる最善策を行い、「必ず帰ってくる」と信じて諦めない気持ちが一番大事だと思います。