「とら」との出会いは2018年6月。
いつもの釣り場に向かったmoimoiと次男坊でしたが、コンビニ弁当のゴミを一生懸命漁っている猫を発見。
どうせ野良だしすぐに逃げるだろうと思っていながらも、呼びかけてみると、にゃーにゃー言いながら体をスリスリ、のどはゴロゴロ状態。
しまいにはおなかを見せて食べ物を要求…。
今考えると、釣り場を拠点としていたので、釣り人にすり寄ることでご飯をもらっていたんでしょうね…。
人間への警戒心が全くない猫でした。
辺りは夕方過ぎの薄暗い中で、その時はあまり見えていなかったのですが、あまりに懐っこさに愛着が出てきて撫でてみたところ、手になんとも言えない変な感触がありました。
ライトで照らしてみたところ、
脇の部分からの出血が酷く、患部は肉芽になって膿んでいる部分もありました。
「体の小さい子猫の時に、たすきをかけるような形で紐状の物が引っかかっていて、そのまま成長して最近やっと取れた」見た目ではそんな感じの大怪我でした。
体もガリガリに痩せているし、この子をこのまま野良で置いておくと、出血で衰弱してしまうか、傷口からばい菌が入り確実に命に関わる。
そのように判断して、保護することをその場で決断しました。
首の部分は毛がない状態。
全体的に痩せていて、体からは膿の匂いがしました。
保護した翌日、すぐに動物病院へ
保護した時は子猫かな?と思っていたのですが、獣医さんのお話を聞くと歯の状態からおおよそ3歳くらいでしょうとのお話でした。
保護から4ヶ月経過した今でこそ、3歳と言われて納得する体格になりましたが、当時は全く信じられない程小さく、痩せこけていました。
診察の結果、猫エイズの感染はなく、ノミ・マダニも見つかりませんでしたが、他の猫達にうつってはいけないので、念のため治療をしました。
怪我については完治するまで半年はかかるという事でした。
家に連れて帰ってから
怪我をした成猫は里親が見つかりにくい状況のため、里親募集はもう少し怪我が落ち着いてから…と言われ、家に連れて帰りました。
でも、この頃には分かっていたのです…。
保護した翌日に病院へ連れていかれ、包帯でぐるぐる巻きにされてもリラックス状態。
抱っこが大好きですぐに喉を鳴らすし…。
怪我が落ち着くまで(おおよそ6ヶ月)、こんな可愛い子と一緒に過ごしたら、手放せるわけない!
あなたの名前は「とら」に決定!
こうしてとらはmoimoi家の四男坊として無事、仲間入りとなりました。
この記事を書いている時点で、首の毛は生えそろい、脇の大怪我も後少しというところまで治りました。
どうしても自分で舐めてしまい悪化するので、完治するまではお洋服(息子達の古着)を着せて、毎日消毒とお着換えしています。
怪我の原因ですが、釣り場にいたので、もしかしたら釣り糸等が絡まってしまっていたのかもしれません。
釣り人の皆様、そうではない方も、ゴミは必ず持ち帰りましょう!
簡単な気持ちで置いて行ったゴミで、物言えぬ子達が苦しい思いをしてしまうことを、どうか多くの人に知ってほしいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました♪
追記:皆さんに野良猫の現状をお伝えしたくて、とらちゃんの動画を公開しました。
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