ペットの子供(赤ちゃん)を一緒に育てて良いのか。悪影響はないのか。
実は私も妊娠中に悩んだ事がありました。
今回は当時の私と同じ悩みを持った方に安心していただくために「動物と子供を一緒に育てるための注意点」について記事にしていきたいと思います。
動物と子供を一緒に育てる事について
結論から言いますと、動物と子供を一緒に育てられるかについては…
「あなた次第です!」
そして、飼っているペットも、産まれてくる赤ちゃんもあなたの子供です。
両方共を幸せにしてあげてください。
そんなの当たり前じゃない!と思うかもしれませんが、今からお話する内容を読んでみてくださいね。
世の中いろんな飼い主さんがいるんです。
正常に判断できる状況か考えよう
「子供が産まれるからペットを手放したい。」
実際に私も動物保護団体のボランティアや、トリマーなど経験した際にこのような話をよく聞きました。
このような理由で保健所に持ち込まれる犬猫が現実にいるのです。
実際に私が目の当たりしたお話
(ちょっと重たい話になりますので注意)
ご主人が15歳の老犬を飼育しており、奥様が出産間際でした。
奥様は妊娠中の数々の病気や辛さなどから情緒不安定となっていましたが、ご主人はあまり気にしていない状況でした。
そしてある日突然、奥様から「犬を保健所にやらないのであれば離婚する」と迫られたそうです。
産まれてくる子供や奥様の事を考えて、その方は15年を共にした愛犬を泣く泣く保健所へやりました。
保健所は命の期限があります。
持病もあり高齢であったその犬は、引き出しされることなく殺処分されてしまいました。
その後、15年を共にした愛犬を手にかけてしまったとご主人は心を病んでしまい、育児が落ち着いてきた奥様は、自分が言い出した「保健所」という選択を激しく後悔し、罪悪感に苛まれ、そのままお二人は離婚という結果になったそうです。
上記の話は実話です。
誰も幸せにならないですよね。
飼い主もペットも悲しい結果になってしまいました。
何故こんな事になるのでしょうか?
それには2つの理由があります。
①本人(妊婦さん)が赤ちゃんに悪影響があると強く信じている
どこかで見聞きした悪い情報を鵜呑みにしてしまい、本人が信じ込んでいるという状況です。
また、詳しく話を聞くとペットに愛情が無く、そもそも動物を飼う覚悟がなかった人もいます。
後者の場合はその方が飼育を続けてもペットが不幸になるばかりか、虐待に繋がる可能性も考えられますので、ボランティア団体などの協力によって里子に出される事がペットにとって一番幸せな道となります。
②家族や知人に根拠のない話を吹き込まれている
「動物には菌がいっぱいいるから、悪影響がある」
「噛んだらどうするの?」
「一緒に育てるとアレルギーになるわよ」
周りから吹き込まれて不安を煽られている事が多いようです。
何故、周りの情報に振り回されてしまうのか
どちらのパターンにも共通して言える事は、「妊娠中は、ホルモンバランスの乱れにより感情の起伏が激しくなり、正常に判断が出来ない場合もある」という事です。
妊娠中・産前産後に本気で悩んだり考えたりしていても、出産して育児が落ち着いてきた頃に当時を振り返って「何であんなに考えこんでいたんだろう」「普段の自分なら、あんな判断はしない」と考えが180度変わる場合もあります。
そのくらい本人には自覚がないまま、判断力が落ち、悩みやすい時期でもある事を認めてあげてください。
だからこそ、このテーマを記事にして取り上げてみました。
ペットと育児の両立で悩んでいる妊娠中のお母さんや、そのお母さんを支える家族の皆様へ、ぜひこの記事を読んでいただきたいと思います。
そして、安心してください。
あなたのペットは産まれてくる赤ちゃんにとって、立派なお兄ちゃん・お姉ちゃんになりますよ!
噛み癖・飛びつきのあるペットは、訓練する事で治ります
赤ちゃんや子供を迎える環境の中で「噛み癖」があるペットについて心配され、保健所に連れて来られるパターンもあります。
もちろん赤ちゃんや子供を噛むような事があれば大変危険です。
全国各地にペットのしつけ訓練所がありますので、そちらにまず相談をされてみてくださいね。
以下のサイトが分かりやすくまとめてあり、とても探しやすいと思います。
アレルギーについて
すでにアレルギーが判明しているお子さんがいらっしゃる場合は、状況に応じて対応をしてください。
場合によっては、飼い続けても問題ない事もあります。
実は私も幼少期から犬猫アレルギーがありましたが、犬と生活を共にするのに問題はありませんでした。
・いつも清潔にしておく
・ブラッシングなど毛が舞うようなケアは別の家族が行う
こういった点に気を付けるだけで、問題なく一緒に過ごせる場合もあります。
アレルギーの症状は人によって異なります。
「アレルギーだから飼えない・アレルギーでも飼える」という事は、ご本人や家族でしか判断つかないかと思いますが、同じ方でも年齢・季節などによって症状の重さが変わってくることもあります。
もし、アレルギーがあると決定していない状況で、不安になっている方は以下も内容をチェックしてみてください。
上記のような調査結果もありますので、早まらずに状況を見極めるようにしてくださいね!
そして、どうしても手放さなければならない状況になった時は、必ずペットが幸せになれる里親さんを探してください。
ペットを飼うということは、命に責任を持つ必要があります。
動物と子供が一緒に過ごすメリット
ちょっと重たい話が続いてしまいましたが、ここからは動物と子供が暮らすメリットをお伝えしようと思います!
感性が豊かに育つ
動物と一緒に育ったお子さんは、感性が豊かに育つと言われています。
ペットに対して、分からないまま乱暴に扱ってしまう事もありますし、逆にペットから思わず痛みを経験させられることもあるでしょう。
相手の気持ちを考えることも自然と身につきますし、それは人間同士でのコミュニティでも役に立つスキルとなります。
命の大切さを学ぶ
当たり前ですが、ペットには命があります。
怒ったり、悲しんだり、喜んだり、いろんな感情もあります。
共に暮らす中で「怪我」「病気」「死」という事を教えてくれる存在です。
そこから学べる事は、何よりも大切な事だと思いますし、お子さんに命の大切さを教えてくれますよ。
家族の交流が増える
ペットが増えると家族の会話が自然と増えます。
これは体験してみないと分からない事ですが、うちも気が付いたらペットの話ばかりしています(笑)
ペットがいなかったら、同じリビングに集まっていても一人一人違う事(スマホや本など)をして会話は今ほどなかったと思います(;^ω^)
子供の心のよりどころになる
ある程度の年齢になると、親となかなか口をきいてくれない時期が来ます(笑)
現在、moimoiの長男が絶賛「そんな時期」なのですが、上記で書いたとおり、ペットの話となると自然と話になりますし、何より…
・悲しい事があった時に、こっそりペットに話かけている
これ、最近気付きました(*´ω`)
子供同士の人間関係で悩んだり、親に言いにくい事もあると思います。
そんな時に何も言わなくても何故か雰囲気を察して、そっとそばにいてくれる相棒がいます。
不思議ですよね。人間と動物とで会話は出来ないのに通じるものがあるんですよね♪
こっそりと悩み相談しているくらいなので、子供の心の支えになっている事は間違いないようです。
焦らず、状況を見て判断しましょう
今回は長い記事となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
動物と子供を一緒に育てる(暮らす)事について、結論をもう一度書きますと、
「あなた次第です!」
飼っているペットもお子さんも、あなたの大事な子供であり家族です。
両方共を幸せにしてあげてください。
・決断を急がない
状況は刻一刻と変わります。
実際は悩んでいるほど難しい問題ではないかもしれません。
マイナス面ばかりに捕らわれずに、プラスにも目を向けてみましょう。
ペットは「生き物」で大事な命です。取り返しのつかない決断をする前に、何度でも踏みとどまって考えてみましょうね。
・悩み事があれば、たくさんの人に相談して意見を聞いてみる
自分にとって影響力がある人からの意見があっても、それが正しいとは限りません。
不安に感じる事があれば、いろんな人の意見も聞いてみましょう!
・自分ひとりで責任を背負わない
あなただけが責任を負う事はありません。
周りの信頼できる人に甘えてみて、一旦落ち着いて考え直してみてくださいね。
・幸せをたくさんくれるパートナーです
ペットはあなたの事が大好きです。
その気持ちは命尽きるまでブレることはありません。
たくさんの幸せをくれます。笑顔をくれます。いろんな事を教えてくれます。会話は出来なくても、気持ちは通じ合っています。
だから、全力で幸せにしてあげてくださいね♪